映画・アニメ

「終わらない人 宮﨑駿」 これからのアニメーションについて考えさせえられる 「アナログとデジタル」

投稿日:2017年5月10日

どうもぽーんです。

ついこないだ「終わらない人 宮﨑駿」というNHKスペシャルが再放送されていてたまたまそのチャンネルをつけていたので速攻録画しました。
以前もたまたまテレビを見ていたらこの「終わらない人 宮﨑駿」やっていたんですけど、中々な運命率だと思い記事にします。

 

 

「終わらない人 宮﨑駿」

NHKドキュメンタリー NHKスペシャル「終わらない人 宮﨑駿」という番組です。

私は少し見始めただけで直ぐに引き込まれてしまう面白い番組でした。
内容はというと「風立ちぬ」で引退表明を宮﨑駿監督のその後に密着し、また長編作品に向かう過程を密着取材した番組です。

ハッキリ言って名言のオンパレードでした、私的に。

この番組「終わらない人 宮﨑駿」はドワンゴの川上会長を一喝する場面があり、一時期それで話題にもなったかと思いますが、ドワンゴの川上会長を「生命に対する侮辱」と一喝していますが、その背景には人工知能を使ったディープランニングを宮﨑駿監督に紹介する過程で起きた事でした。
私的にも宮﨑駿監督の言っている事に胸を打たれました。

この番組を見て、私の思うこれからのアニメーション業界と人類の向かっていく未来を考えてみたいと思います。

 

 

最近のアニメについて

私は最近のアニメで感じる事があります。
一つ例に挙げてみます。
「笑ゥせぇるすまんNEW」という番組が始まりました。「笑ゥせぇるすまんNEW」とは以前放送されていた「笑ゥせぇるすまん」のリメイク版みたいな作品です。まぁ説明するまでもないですかね。

その中で色々な変更点があります、主人公の喪黒福造の声優が変わっている点が一番大きいかと思いますが、多少は気にはなりますが色々な要因を含め私は問題ありません。

前置きが長くなりましたが一番私が気になっている点は、喪黒福造というキャラクターから異質感を感じなくなってしまったことです。

もう一度言いますがその要因は声優の変更ではありません。
多分表現が変わってしまったからだと思うからです。
その表現とはCG彩色です。
以前は全てセル画で手塗りの彩色だったはずです、ですが今では原画をスキャナーし、パソコンで色を塗る手順かと思われますが(すみません、私も業界のものではないのでハッキリと断言は出来まなくて)要するに何だか、色がハッキリ出すぎていて肉質や重厚感を感じれなく嘘っぽく思えてしまう点にあるかと思うんです。

以前の喪黒福造は道端に立っているだけで異質、普通の人間とは思えない、恐怖に似たオーラを放っていましたが、「笑ゥせぇるすまんNEW」では一般人の中の一人に感じてしますのです。

スタジオジブリでもデジタル彩色は「もののけ姫」から一部使い出し、その後は多分全てデジタル彩色か思いますが言われるまで気づかないクオリティでした。

宮﨑駿監督は徹底的に拘っているからだと思います。

今回の「終わらない人 宮﨑駿」では引退後、短編CGアニメーション「毛虫のボロ」にCG技術は駄目だと言っていた宮﨑駿監督本人がCGでもこれだけ出来るのだから頑張れ、みたいなメッセージが込められていると思われる作品に挑戦します。「CGの悪口だけ言って歳を取りましたってのは嫌だからね、やって良かったと思うところにたどり着きたい。」「こんな風にやっていかなきゃいけないんだっていうのをみせないと怒りようがない」などとも言っていました。

またCGクリエイター陣が「手書きのほうが早く出来上がるのではないか」みたいな事も、求められる要求の高さからそんな事も言っていました。

 

便利になっていく世の中について

ここでもう一度冒頭のドワンゴの川上会長が一喝された話題に戻ってみたいと思います。

ドワンゴの川上会長らがディープランニングで、いわば人工知能で今出来る表現を、気持ち悪いゾンビの動きに例えて宮﨑駿監督に紹介します、その時に「生命に対する侮辱」と一喝されてしまいます。

その話を見ていて、私はその話の奥にある不気味なものを感じました。

宮﨑駿監督が「これを作る人は痛みや、そういうものに何も感じないでやっている。僕はこれを自分達の仕事とつなげたいとは全然思わない」
それについてドワンゴの川上会長らは「実験なので」と言う。
「どこへたどり着きたいのか?」と問う宮﨑駿監督。

ドワンゴの違うスタッフが「人間が書くのと同じように絵を描く機械を作りたい」

と答える。

私が言えた義理じゃないですが、いつか見たテレビで言っていました、クリエイターや漫画家、表現者などは、自分がやりたいからやる、書きたいから書く、もっと絵が上手くなりたいから書く、自分達が面白いと思っている事を他人にやらせたくないから自分がやる。
アニメーターだってアニメの絵が描きたくてアニメーターになりたいと思ったのではないでしょうか。

ましては機械にやらせたいなどと思っていいものなのでしょうか。

私は楽して生きたいと思っています。出来るだけめんどくさい事やしがらみから開放されたい。けれど表現の世界、芸術とも言うのでしょうか、それを今のところ感情もない痛みや辛さも感じない機械に、人を感動させられる表現など出来るのでしょうか。
勿論ロボットが無視できないくらいな高度な生命体へと変わったのならば、ロボットのはち切れんばかりの葛藤を表現してくれたならば私は感動するだろう。

でも現状では「楽したいから、ロボットに任せたい」としか聞こえません。
危ない作業や、ロボットがやるべき仕事は今現状でもあると思いますし、それを否定するつもりはありません。ですが芸術をロボットに任せたいと思うのはまだ早いのではないでしょうか。

地球最後の日が近いと言いたくなるのも分かる気がします。
宮﨑駿監督らや、私たちの大先輩がこれからの未来に不安を感じているのも頷ける気がします。大事な事を見失って楽になる事ばかりを求めているのかもしれません。

 

 

 

やるなら正攻法、全部手書きでやる覚悟で

宮﨑駿監督は御年76歳(2017年5月現在)で長編に向けて動き出そうとしています。

「長編は人生の中で何度も出来るものではなく、一度でも出来たのならば幸運なもの、自分は色んな事に恵まれた」と宮﨑駿監督は言い、また「リタイアした人間が作るのだから作らざるをえなかった内容でないとダメだ、作らなくてもいいと言った人間が作るのだから」と言っています。

宮﨑駿監督と一緒にやってきていたスタッフも亡くなっている方も多く、残った時間をどういう風に生きるか、こんな体力のなくなった、力を失っていく年寄りがもう一回青春が来るんじゃないかって錯覚を起こすのはとんでもない間違い、どういう風に終わっていくか、終わり方が難しいと言いながらも、製作中に倒れるのも良いという覚悟の作品になりそうです。

しかしながら、スタッフがいない、新人をを起用するなどと大きな事になってきそうな新作です。

ここで今の時代に衝撃を残すような作品を期待せざるを得ません。

 

 

 

感想

色々と私も綺麗事を書いてきましたが、アニメ好きやジブリ好きな人は新作が始まる前に一度この「終わらない人 宮﨑駿」を視聴する事をおすすめします。
何かきっと感じるものがあると思います。

 

 

 

プロフェッショナル仕事の流儀でも宮﨑駿監督が登場している話があるようです。こちらも気になりますね。

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